
2024年10月作成 ENB46O001A
どうして関節リウマチになってしまったのかな。お母さんが関節リウマチだと、私も将来なるのかな。子どもを産んだら関節リウマチになってしまうのかな。このような不安を抱えている人も多くいると思います。関節リウマチの原因と予防方法についてみていきましょう。
関節リウマチは、本来、外敵から自分を守るために働く免疫が自分自身を攻撃してしまうことで、関節症状をはじめとしたさまざまな症状があらわれます。その発症原因はまだ明らかになっていませんが、いくつかの遺伝的要素が重なり、さらにそこにウイルス感染、ストレス、喫煙などの環境による刺激が加わることで発症すると考えられています1)。祖父母や父母が関節リウマチだからといって必ず遺伝するというわけではありません。
関節リウマチの原因はいまだ不明のため、発症を完全に予防することはできませんが、発症を早期発見し、適切な治療を行えば症状が進むのを遅らせることができます2)。また、歯周病と喫煙が関節リウマチの発症と関連することが明らかになってきました。定期的な口腔ケアと禁煙は、健康状態の維持だけでなく、関節リウマチ発症の抑制の観点からも重要と考えられるようになりました。
以前、関節リウマチは発症後10年以上経過してから関節が壊れていくと考えられていました。しかし近年、発症から2年以内に最も急速に症状が進行することがわかってきました。現在はこの期間が関節リウマチの進行を遅らせるために非常に重要な時期と考えられています。この時期に治療を行った患者さんには、寛解といって症状がほぼなくなった状態までに至った方も多くいます。
治療はできるだけ早い時期から始めて、腫れや痛みを抑えるだけでなく、よい状態の関節を保つことが重要です。
関節リウマチという病気に関する情報も、治療選択肢も増えてきている現在では、昔に比べて早期に関節リウマチを発見し、多くの選択肢から自分に合った治療を医師とともに相談することが可能になっています。ご自身やご家族で、関節のこわばりや痛みなど気になる症状があることに気がついたら、まずは医師に相談してみましょう。
関節リウマチは、原因が不明なこともあり、完治(完全に病気が治ること)は難しいとされています。しかし、適切な治療により、寛解(ほとんど症状がない状態)を維持することで、日常生活への影響を最小限にとどめることができるようになってきています。
最近では、患者さんと医師が同じ目標に向かい、その達成を目指すという「Treat to Target3)」という考えが関節リウマチ治療では広まってきています。ご自身の治療目標について「Treat to Target」の4つの基本的な考え方に沿ってかかりつけの医師と一緒に考えることで、治療の進め方を理解し、不安なく関節リウマチに向き合えるため、治療の継続につながりよりよい治療結果が得られます。
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