
2024年10月作成 ENB46O001A
関節リウマチの診断を行う際、関節の腫れや痛みなど症状の確認のほかに、血液検査や尿検査も行います。
検査の値だけでは関節リウマチは診断できませんが、どのような検査項目が参考になるのでしょうか。
関節リウマチ患者さんの約80%でリウマトイド因子が陽性となります。
ただし残りの約20%の患者さんは陰性なので、抗シトルリン化ペプチド抗体やMMP-3、免疫グロブリンの数値が高いかどうかも診断に使います。
CRPが高ければ、炎症が強いと判断されます。炎症の強さを敏感に示すので治療効果の判断にも重要な指標になります。
ESRも同様で、数値の大きさが炎症の強さの目安となります。
関節リウマチの患者さんは、貧血を合併しやすくなります(二次性貧血)。
貧血になると、一般的に赤血球数、ヘマトクリット(Ht)値、ヘモグロビン(Hb)値、血小板数が減少します。
合併症や副作用で間質性肺炎などの肺の病気にかかることがあるため、KL-6、SP-A、SP-Dの数値の高さで調べます。
肝臓の働きが悪くなると、AST(GOT)、ALT(GPT)の数値が高くなります。
尿にタンパク質が出ていないかどうか、また白血球や赤血球が尿中に含まれていないか(沈渣)などを調べます。
お薬の副作用や合併症などについて調べることができます。
2024年10月作成 ENB46O001A