
2024年10月作成 ENB46O001A
関節リウマチの代表的な症状には、「朝のこわばり」「関節痛」や「関節の腫れ」があります。しかし、同じような症状をきたす病気はほかにもあり関節リウマチとの区別が難しい場合もあります。病院では、症状の確認だけではなく血液検査などを行い総合的に医師が判断することで関節リウマチを診断しますが、ここでは関節リウマチと似た症状や病気についてその違いをみていきましょう。
関節炎は、病気の名前ではなく、症状の1つです。そのため、関節リウマチでも関節炎を生じる場合もありますが、痛風や感染症、更年期障害などのほかの疾患が原因で生じることもあります。原因を明らかにするためには医師の診断が必要で、場合によっては健康な人でも軽い関節炎などがみられることもあります。
膠原病とは、何らかの自己免疫反応(外敵から自分を守る反応)が働いた結果、全身や臓器に何らかの症状があらわれる疾患の総称です。いまだ原因がわかっていないものも多くあり、関節の痛みを症状とする疾患や血管炎を症状とする疾患、そのほかにもさまざまな疾患が含まれます。経過が長期にわたるものが多いことが特徴の1つです。
原因不明の全身の痛み、不眠などをきたす疾患です。
症状が進行すると、手足の筋肉や関節から全身にいたるまで激しい痛みがあらわれます。男性に比べ女性に多いのも特徴です。
手指の第1関節(DIP関節)の腫れが特徴の疾患です。安静時の痛みはほとんどなく、手指を使ったときの痛みもそれほど強くありません。運動を開始したときや運動しているときに痛むのが特徴です。
指の付け根で炎症が起こると、腱鞘炎になり指の付け根に痛み、腫れ、熱感が生じます。 朝方に症状が強く、日中は指を使っていると症状が軽減することも少なくありません。 進行するとばね現象が生じて「ばね指」となり、さらに悪化すると指が動かない状態になります。ばね指は更年期の女性に多く、関節リウマチ以外でもスポーツなどで手をよく使う人や、糖尿病患者にもよく生じます。
これらの症状・病気以外にも関節リウマチと似た症状をきたす病気はたくさんあります。また、関節リウマチの症状も一人ひとり異なりますので、気になる症状がある場合には、ますはかかりつけの医師に相談してみましょう。
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