2022年10月作成 ENB46M014A
免疫の異常が関係する病気
「免疫力が落ちているとかぜをひきやすい」。こんな話を聞いたことはありませんか?
関節リウマチは、この「免疫力」に異常が起きて、本来、外敵から自分を守るために働く免疫力が自分自身を攻撃してしまうこと(自己免疫)で関節に炎症が起こり(滑膜炎) 、腫れや痛みをはじめとしたさまざまな症状があらわれる病気です。
滑膜炎/骨びらん(骨の破壊)
関節で炎症が続くと、関節の中にある「滑膜(かつまく)」に血管や細胞が増えて、滑膜が厚く腫れてしまいます。
腫れあがった滑膜はやがて軟骨部分や靱帯(じんたい)を破壊し、進行すれば軟骨以外の骨まで破壊してしまうのです。
現在、関節リウマチは病気を早く発見し、早く治療を開始するほど、より高い効果が得られることがわかっています。また、発症してかなりの期間が経過した患者さんでも、適正な治療を行うことで症状を抑えることが期待できます。関節リウマチの治療では、患者さんのライフスタイルに合わせて多くの治療法が選べます。医師やご家族との相談を通して、ご自身に合う治療法を探しましょう。